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2007年6月10日 (日)

ロケフリ預かりサービスは使えるか?

ソニーの「ロケーションフリー」は、テレビ放送などをストリーミングでインターネットを通じ送受信する装置だ。
つまりこれで区域外のチャンネルを受信することができる、というシロモノ。

でも、そのためにはロケフリのベースステーションをアンテナのある場所に設置することが条件だ。
そんなことができる場所があるなら、そこにHDD・DVDデッキを置けば万事解決だ。
知り合いに録画を頼むのとなんら違わない。

そんな知り合いも場所もないから困ってるんだ、という人が大半じゃないかと思う。

ところが、この問題を解決する方法が今はあるのだ。
「まねきTV」などのロケフリベース預かりサービスである。
「ロケーションフリー」「ベースステーション」「預り」でググれば複数の業者が見つかるはずだ。

なんかうさん臭い商売だな、と思うだろう。
実際テレビ各局は件の「まねきTV」を公衆送信可能化権侵害で訴えたことがある。
結果はテレビ各局の敗訴、つまり法律的にお墨付きの商売ということだ。

これで県の壁は完全に越えた!・・・とは言えないのが現実の辛いところである。
実はこのサービス、いろんな意味でかゆい所に手が届かないのである。

業界のパイオニア「まねきTV」の場合、信頼性は高いのだが・・・受信できるのがテレビ東京を含めたキー局のみ、つまり一番肝心な独立U局が受信できないのである。
しかも法律上録画機の預かりができない、というイヤなおまけも付いているのだ。

手元に録画機を置いておき録画すればいいだけなので、録画機の預かりができなくとも録画はできる。手元に録画機を置いておくことで、DVD焼きがいつでもできるようになるので、HDDの容量を心配することがなくなるメリットも出てくる。
だが映像の劣化と操作性の低下は避けられないだろう。

「録画機の預かりができない」というのは「まねきTV」側の安全策である。
テレビ各局は敗訴したが、それは罪状が「公衆送信可能化権の侵害」だったからだ。
これは動画共有サイトなどへの違法アップロードを訴えるためのものなので、本件の場合はお門違いだ、としておとがめなしになったに過ぎない。
実際、録画可能なテレパソを預かるサービスをしていた「録画ネット」という類似業者は、録画代行業者を訴えるための「著作権侵害」を持ち出されて負けている。
(「録画ネット」の敗因はそれだけではないのだが。ITmediaの小寺氏の記事が詳しいので一読を勧める。)

「まねきTV」以外の業者には、独立U局も受信している所や、録画機の預かりをしてくれる所もある。
だが支払いが米ドルだったり値段が応相談だったり、怪しい感じがするのも事実。
(支払いが米ドルなのは、もともとこの手の商売が在外邦人向けのものだからだが。)
録画機を預かる業者の場合、訴えられてサービス停止という事態もありうる。

あとこれらのサービスは、当然値が張る。ロケフリ本体の購入は無論、入会金や維持費も必要なので、CSやBSデジタルでやらないアニメの補完、という目的なら明らかにコストパフォーマンスが高すぎる。実際その場合はDVDを買ったほうが安く上がるはずだ。

もちろんブロードバンドが通ってなければ利用すらかなわない、というデメリットもあるわけで、地域格差解消ツールとしては若干力不足な点もある。

だがブロードバンド環境があって、「独立U局が受信できる業者」に頼めるならCS・BSデジタルに代わるもう一つの手段として一考の価値はある、といえるだろう。

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